新電力のアンペア数変更

電力自由化になって少しでも安い電力会社に切り替えるのは自由です。人によっては地域の電力会社を気遣う方も少なくありません。
国の政策が既存の電力会社を奈落の底に落とすようなことはありません。なぜなら電力自由化は具体的に行われることとしては、主に以下のことです。
- 誰でも電力供給事業者になることができる(発電の自由化)
- どの供給事業者からでも電力を買えるようにする(小売の自由化)
- 誰でもどこへでも既設の送・配電網を使って電気を送・配電できるようにする(送・配電の自由化)
といった部門に分かれていて購入は新電力A社から送配電と発電は従来の〇〇電力会社からという流れになります。
送配電部門の役割は一言でいうと送・配電ということですが厳密に言うと引込線までとはブレーカーや電気メーター迄の管理と保守点検までが含まれます。
付け加えると新電力が倒産など不慮の事故があった場合でも送・配電会社が自動的に管理することになりますからお客様に迷惑がかからないようになってます。
ですから現在の電力会社にも十分お世話になる訳です。(勿論自由化対象ですからこれも選べるようになります。)
事例
Tさんは新電力に切り替えたいけど契約容量(アンペア数)に不安があった。頻繁ではないけれど年に1,2回ブレーカーが落ちたことがある。現時点ならば今の電力会社に頼めば工賃は無料だけど新電力の切り替えた場合今の電力会社にお願いするのは無理だろうと思っていた。新電力では料金はわからないということで新電力への切り替えを躊躇している。
答
冒頭で電力自由化の具体的に行われることにあるように
- 誰でもどこへでも既設の送・配電網を使って電気を送・配電できるようにする(送・配電の自由化)
これは引き込み線迄という大きな区切りがありますが引き込み線とはブレーカー・メーター迄を含みます。
含むということは保守、点検、メーター管理迄が入ります。なので従来通りの電力会社の役割なんです。
細かく言うと支払い窓口が新電力に変わるだけで今まで通りです。Tさんは前もって切り替える必要もなくその時期に契約数を切り替えればよいだけです。
逆の場合電気代を節約するのは契約アンペア数を見直すことも可能です。
契約アンペア数が自分の家ではどのくらいかは毎月電力会社から届けられる検針票に書かれているので確認してみましょう。切り替えだけなら工費は無料です。
参考にブレカーが落ちる要因を確認してみましょう。
ブレーカーにはアンペアブレーカー、漏電ブレカー、安全ブレーカーがありますがここではアンペアブレーカーについて説明します。
アンペアブレーカーが良く落ちる場合は電気の契約容量を見直してみましょう。使用量は季節に大きく影響されますのでブレーカーが落ちるようになった時期を参考に、以下のように見直してみてください。
入居した時からよく落ちている場合
入居前の予定家電を超えた為契約アンペア値が不足しているのではないでしょうか。こちらの記事を参考に、契約アンペア値を見直してみましょう。
例 東京電力従量電灯Bのアンペア数ごとの基本料金
- 10アンペア
- 280円80銭
- 15アンペア
- 421円20銭
- 20アンペア
- 561円60銭
- 30アンペア
- 842円40銭
- 40アンペア
- 1,123円20銭
- 50アンペア
- 1,404円00銭
- 60アンペア
- 1,684円80銭
自分の家のアンペア数を契約・見直す際の目安はどれくらい?
昔は落ちなかったのに最近よく落ちるようになった場合
契約当時よりも家電が増えていたり、生活スタイルに変化があり、電気の使用頻度が変わっているかもしれません。プランそのままでアンペア値を見なおすだけでなく、今の生活スタイルに一番見合った電気料金プランへ見直しをしてみるよいチャンスかもしれません。
自分の家に見合ったプランの選び方
電気料金プランの種類はたくさんあります。その中から、ご家庭の生活スタイル(電気の使用状況)に一番見合ったプランを選ぶことで、電気代の無駄をなくして節約していくことができます。
電気料金プランを選びなれていないうちは、数あるプランの中から最適なものを選ぶことは難しいかもしれません。そんな時は、該当電力会社のカスタマーサポートに相談してみましょう。
電力自由化は消費者にメリットがあるように発足した制度です。競争の原理が消費者に恩恵が与えられるよう各社頑張っています。価格は安くなって当然です。尚電気はどこも同じ品質ですから誠意あるより安い会社を選んで下さい。